2015/09/09 17:41

銅は金属の中で唯一赤色をもつ

最近、ピンクゴールドはジュエリーでは女性の定番アイテムとなりました。

このピンク色は、実は銅によるものなのです。

銅には、紅エビ茶色、いちご色、紅色、あかね色、エビ茶色、そして緋色などの色があります。

これらの色は、銅を加熱することで引き出すことができるのです。

緋色はこの色の中でも特別な条件の中で引き出す事ができます。

つまり、それが『緋銅』なのです。

銅を加熱するとこのようにさまざまな色合いに仕上がります。

そもそも、『緋銅』とは何?

知らない方も多いと思いますので簡単にご説明します。

緋銅とは、古来より武具の装飾などに用いられてきた伝統技法のひとつです。

緋銅の作り方は、綺麗に磨いた純銅を限界まで熱して、いいタイミングでホウ砂水溶液の中で急冷することで、銅本来の特殊な緋色の皮膜を定着させる非常に困難な技法と言われています。

また、釉薬や塗料といった発色材料(コーティング)を使用していない自然な発色が特徴です。


すべてハンドメイドで作る『世界で一つだけの緋銅プレート』

銅を使って何かできないだろうか。

銅を使った刻印体験をやろう。

ただの銅では面白みがない。もっと思い出に残る作品にできないだろうか。

その時に、この緋銅を知りました。

作り方は、ネットで調べて見よう見真似です。


試行錯誤も失敗の連続

銅の融点は1083℃に対して、1,000℃近い温度の火で表面をあぶります。

焼きすぎると当然溶けます。

色を均一に出す技術を必要とします。

最初は、色合いも色ムラも全然上手くいきませんでした。


鮮やかな緋色を出すには、炎の状態や炙る位置、融点寸前の金属の色の見極めなど

正確に行う必要がありました。

失敗の連続に緋銅の第一人者にも会いに行ったり、緋銅の作品に触れようと行動もしました。

でも、不思議といずれも願い叶わず

結局は、工房で試行錯誤を繰り返す日々を送りました。


試行錯誤の中で完成した作品たち

ひとつの作品を作るために、最初に厚さ1.2㎜の銅板から糸鋸で切り出します。

ヤスリで削り成形したら、焼鈍しをしてから、全体に緩やかな曲線と表面の槌目をハンマーで叩いていきます。

圧を加えると銅は伸びますので、最後にもう一度、ヤスリで形を整えます。

その後に、バフでピカピカに輝くまで磨き上げます。

ここから、純銅を溶ける寸前まで加熱して、いいタイミングでホウ砂水溶液に入れると、ボコ、ボコボコっと…

ほぼ均一な赤色だった瞬間は、何回見ても嬉しくなります。


記念すべき最初の作品

作品は、一つ一つお作りしています。

火の入れ方により多少の色のむらや焼けがございます。

それもまた自然な色合いと風合いを楽しんでいただける世界にたったひとつしかない作品として自信をもって販売しております。


【鮮やかな赤色】

最高の赤色は、非常に困難な技術です。

・前処理での綺麗な磨き

・炎の状態

・炙る位置(銅板の火の当て具合)

・融点寸前の金属の色の見極め

・硼砂水溶液の状態

・素早くホウ砂(飽和液)水溶液に入れ急冷するタイミング

などすべての条件を満たしたときに、最高ランクの緋銅が完成します。


緋色を活かした作品作り

色っぽくキスを誘うような『リップモチーフ』の作品が完成しました!!


メイクで赤リップをするのは普段しない人からしたら少し抵抗があるかもしれません。

でも、リップモチーフの小物なら!


スタイリッシュなコーデのアクセントにもなるし、なんと言っても取り入れやすいです。


世界にたったひとつの手作りリップモチーフは持っているだけお洒落♪


あなたの日常をもっとキュートに彩ってくれます。


何度見ても、その色合いと輝きに見惚れています。

銅がこんなにも美しいものなのか、誰もがこの緋銅を見て感じることでしょう。


『飾り屋 くりむそん』とは

2015年、A.C.T.Y plainsの監修のもと、「飾り屋 くりむそん」の製作は宝石の問屋街が集まる御徒町から少し離れた場所にある工房で行っています。

銅という素材をきっかけに、新たに結びついたRINPLAとのコラボレーションが生み出す日本人が古来より大切にしていた伝統技法、素材、品質とそれに作り手の想いを伝えるために、すべての工程を行い完成したハンドメイド作品です。

今後もこのような取り組みを積極的に行っていきます。


プレートにしているのは、用途に合わせて、お好きなデザイン枠もお作りすることができるからです。

そのままでも。

刻印をいれたり。

ペンダントトップやチャーム、イヤリングやピアスなど


一般に赤い色は「めでたい、喜ばしい慶事、にぎやか」の意味を表し、「おめでたい色」、「縁起がよい色」とされています。

神社仏閣の鳥居の赤、赤飯、赤ちゃん、還暦祝いなど…

縁起のよい赤い色のアイテムとして緋銅の作品を身につけていただけたら嬉しいです。